大学院の選定その2
2015年9月に指導教員探しをあきらめた後、所属している学会で事例研究発表を行いました。
そこで座長の先生より、かなり厳しいコメントが寄せられ、研究者としての資質のなさを思い知らされました。
もう大学院も博士論文も、そして研究発表も止めてしまおう、そんな風に思えるほど、自己嫌悪に陥りました。
しかし、11月に別の学会で発表することがすでに決まっており、何も考えず、この発表にだけ集中しようと気持ちを切り替えました。
すると、10月に2016年度、都内の私立大学の非常勤講師の話が知人から来て、週1回、1コマ90分の講義を引き受けることにしました。
11月の発表はうまくいき、自信も回復しました。
それでも大学院へ進学しようという気にはなれず、春入試に向けた指導教員探しはいたしませんでした。
年が明けて2016年1月から大学の講義のシラバス、教材の準備を始め、3月に大学に挨拶に行きました。
そこで私を紹介してくれた准教授の方、第一線で活躍する若手研究者の方と会う機会があり、名刺をいただきました。
その名刺には「博士」と書かれていました。
博士号が大学教員の必要条件であることを突き付けられた瞬間でありました。
やはり博士号を取らねば大学で教える資格もないと、再び大学院進学の気持ちがわいてきました。
4月に実際に大学の教壇に立つと、講師は楽しい、やりがいのある仕事だと改めて思えて、この時点で大学院進学を決意しました。
早速ネットでオープンキャンパスの情報をかき集めると同時に、先行研究を新たに収集し、研究計画書を書き直しました。
6月に都内のD大学院の大学院入試説明会に行きました。
個別面談の時間を設けてくださり、希望する教員名を告げると、「その先生は定年が近く新たに学生を受け入れていないんです」と言われてしまいました。
D大学院はあきらめました。
7月に都内のE大学院の説明会に行きました。
平日の18時30分から大学院のゼミ室で説明会が行われ、8名が参加しました。
遠くは広島から参加している人もいて、私と同じく働きながら大学院を目指そうとする人と会えて、励みになりました。
E大学院は少人数制の指導がウリとなっており、研究者を目指す者にとってとても魅力的な学習環境にあり、ぜひとも入学したいと思えました。
しかし、精神障害の分野の教授が病気のため、学生の受け入れをしていないと、個別相談で言われてしまいました。
もはや指導教員難民と化した感もありましたが、まだ他にも候補の大学院があったので、へこたれずにこの後も説明会に行くことにしました。
つづく